二十八宿 / 大石浩之の暦ことばノート

二十八宿の覚え方|28の名前を7宿ずつ読む

大石浩之 · 公開 · 資料確認 2026-11-03

紫髪と丸眼鏡のこよみくんと白い鳥こよまるが、4組の星印カードとノートで二十八宿の並びを確かめる創作イラスト。
記事内容をもとに生成したイメージです。学習カードと人物は創作で、宿名の正確な配列は本文図と出典で確認します。

二十八宿の名前と順番は、どう覚えればよいですか。

国立天文台の一覧を4組7宿ずつに分け、一組を写す、隠して書き戻す、原表と照合する順で練習することを提案します。抜けた字と組の境目を確かめ、出典も残します。これは著者の練習案で、古来の学習法や効果を実証した記憶法ではありません。今日は一組で止めてもかまいません。

大石浩之(磐田市/不動産業)です。暦の欄に並ぶ「角・亢・氐……」を見て、名前が多くて読み進めにくいと感じることはありませんか。今回は二十八宿の順番を、国立天文台の表へ戻りながら確かめる練習を考えます。私は天文学者ではなく、資料を読んで暦の言葉を調べる立場です。

国立天文台の2026年11月の案内には、南の空に秋の星座が出そろい、東には冬の星座が見え始めるとあります。掲載星図の条件は東京・11月中旬21時頃です。星の名前に関心が向くこの時期に、暦に出てくる宿名の一覧を手元に置いてみます。空の観察と、名前を覚える練習は別々に進められます。

原表を4行に分ける

出発点は、国立天文台「暦Wiki/二十八宿」の一覧です。そこには東方青龍、北方玄武、西方白虎、南方朱雀の4組があり、それぞれに7宿が並びます。28字の長い列として見る前に、まず4行の表として読むことができます。この記事では、その表の上から下、各行の左から右という順を使います。

東方青龍は「角・亢・氐・房・心・尾・箕」。北方玄武は「斗・牛・女・虚・危・室・壁」。西方白虎は「奎・婁・胃・昴・畢・觜・参」。南方朱雀は「井・鬼・柳・星・張・翼・軫」です。ここでは字の並びを確認するため、各名に付く「宿」を省いて示しました。

北方玄武の「危」は、この一覧では宿名の一字です。暦の吉凶を読む場合の分類も伝統上のもので、危険な出来事を予告する事実としては扱いません。字に日常の意味があるからといって、「危の次だから室は安全」といった筋書きを付けると、資料にない説明まで覚えることになります。

二十八宿を4組7宿ずつ示す縦長の配列表。東方青龍は角亢氐房心尾箕、北方玄武は斗牛女虚危室壁、西方白虎は奎婁胃昴畢觜参、南方朱雀は井鬼柳星張翼軫。危は宿名で、吉凶は伝統上の分類。
国立天文台の一覧をもとに作成。順番を読む図で、星の位置や距離を表す図ではありません。

少し意外なのは、同じ7宿ずつでも、空の上の幅が等しいわけではないことです。国立天文台は、宿の間隔は均等ではないと説明しています。「28を4で割る」ことと「空を等しい角度で割る」ことは別です。今回そろえるのは、ノートに書く名前の個数です。

四神そのものの意味や図像を調べたい場合は、四神と二十八宿の関係へ進めます。この記事で四神の名前を使うのは、今どの7宿を見ているかを確かめる見出しとしてです。神獣の物語を全部覚えてから始める必要はありません。

最初の7宿で、写して確かめる

ここからは、私が提案する練習です。古典に書かれた学習手順でも、記憶への効果を検証した方法でもありません。資料の順番を保ち、どの字で止まったかを自分で確かめるため、作業を小さく分けます。紙と筆記具、出典の表があれば始められます。

  1. 紙の上に「東方青龍」と書き、7個の空欄を作る。
  2. 原表を見て「角・亢・氐・房・心・尾・箕」を左から写す。
  3. 原表と写した列を隠し、その下の7個の空欄へ書き戻す。
  4. 原表を開き、抜けた字・順番・字形を一つずつ照合する。

例えば、書き戻した列が「角・亢・房・心・尾・箕」の6字なら、原表の3番目にある氐が抜けています。これは練習のために作った例です。「全体が覚えられない」と考える前に、「亢の後で氐が抜けた」と、確かめる場所を一つにします。正答数を競うための採点ではありません。

難しい字は、順番と字形を別々に照合します。氐を氏と書いていないか、箕を似た字で補っていないかを原表で見ます。読めない字を無理に音へ置き換える必要はありません。今回の練習は宿名の漢字と並びに絞ります。音読も行うなら、読みを示す別の資料を確かめ、参照元を添えて書きます。

一度写した紙は答え合わせの相手にはなりますが、写し間違いを含むかもしれません。最後の照合先は原表に戻します。ノートの端に「国立天文台・暦Wiki二十八宿/2026年11月3日確認」と残すと、どの表を使ったかを後から追えます。個人のノートでも、出典の手がかりを一行残す意味があります。

7宿の列ができたら、組の境目をつなぐ

一組の7宿を確認したら、次の組も同じ手順で書きます。北方玄武は斗から壁まで、西方白虎は奎から参まで、南方朱雀は井から軫までです。四つの見出しを先に置けば、同じ一枚の紙でも、どの組の字が抜けたのかを探せます。初めから28個の空欄を一列に作らなくてもかまいません。

その後で、原表の行をまたぐ箇所だけを抜き出します。東方の最後と北方の最初は「箕→斗」、北方から西方は「壁→奎」、西方から南方は「参→井」です。南方の最後は軫で、一覧をもう一周読むときは角へ戻ります。矢印は読む順番を示し、実際の空での方角や移動距離を示すものではありません。

確認用の問いも小さくできます。「北方の最初は何か」「西方の最後は何か」「箕の次の行はどこか」と、表の位置を問いにします。答えは順に斗、参、北方玄武の行です。宿名を一字だけ思い出すことと、28宿を通して書くことを、同じ課題にしないための工夫です。

自分の語呂合わせを作る場合も、最後は一字ずつ原表と照合します。語呂の物語は、名前の由来を説明する史料にはなりません。字の順番が合っていても、その物語まで古来の説明として人に伝えないように、ノートには「自作の覚え方」と添えるのがよいと私は考えます。

宿の配列を覚えたことだけで、今日の暦欄がどの宿かは決まりません。対象日を調べるには、日付と欄名をそろえて確認します。具体的な確認先と記録の仕方は、二十八宿の調べ方で扱っています。今回のノートは、その欄の宿名を読むための補助に使えます。

覚えた一覧を、星図や別の宿の表と混ぜない

国立天文台は、二十八宿を天体の位置を表す基準や暦注として用いた、中国流の星座と説明しています。また、基準は黄道ではなく赤道と天の北極だとしています。現代の星図の星座名を、この28字へ一対一に置き換える一覧ではありません。

例えば、今月の星図で星座を一つ見つけても、その名前だけから二十八宿の一つを決めることはできません。星座と宿の対応を知りたいときは、個々の星や範囲の資料が別に必要です。区切り方の違いは、二十八宿と88星座の違いで説明しています。今回の並びの図を、そのまま観察用の星図に使わないようにします。

もう一つ注意したいのが二十七宿です。同じ国立天文台のページでも、二十七宿は別の項目になっています。そこでは牛宿がなく、朔日の宿を月ごとに配当する表が示されています。似た字が多くても、二十八宿の表を見ている途中でその配当表へ移ると、何の順序を確かめていたのかが変わります。

宿曜の表を使いたい場合は、先に二十八宿と二十七宿の違いを確認できます。今回は二十八宿の一覧を写す練習なので、牛を抜かず28個そろえます。手元の表に牛がないときは、覚え損ねたと考える前に、表の見出しが二十七宿になっていないかを見ます。

今日は1組で止めてもよい

私は、28個すべてを書けるようになることを、暦に親しむための条件にはしたくありません。資料を開いたときに、見覚えのある一字と、その前後の名前をたどれる。それだけでも、表が読みにくかった状態から一歩進めます。覚える範囲は自分で選べます。

私には、漢字の一覧を整えすぎると、暗記しなければ先へ進めないように見えるのではないかという迷いがあります。そのため、今回は一組で終えても続きが分かる形にしました。覚えていない所を空欄にして残すことも、次に何を確かめるかが分かる記録です。

今日行うなら、東方青龍の7宿を一度写し、隠して書き、原表で照合するところまでで十分です。間違えた箇所に印を付け、確認日と出典を残します。翌日に続けるか、別の宿に関心が向くかも自分で決められます。暦の言葉を覚えることを、生活の判断を暦へ委ねることと結び付ける必要はありません。

よくある質問

必ず角宿から覚えなければいけませんか。

この記事では、国立天文台の表の最上段にある東方青龍の角宿から練習します。資料と照合しやすくするための選び方です。関心のある別の組から始めてもかまいません。その場合も組名と7宿の順番を一緒に記録し、表のどこを読んでいるかが分かる形にします。角宿を学習上の唯一の出発点とする規則ではありません。

この28宿の列を二十七宿の練習にも使えますか。

そのまま同じ表としては使えません。国立天文台の説明では、二十七宿には牛宿がなく、朔日の宿を月ごとに配当する別の表があります。二十七宿を調べるときは、その見出しと対応する資料を使います。写す、隠す、照合するという練習の手順を使う場合も、答え合わせの原表は目的に合うものへ替えます。

北方玄武の宿は、いつも北の空で探せばよいですか。

組の名前を、その夜の観察方向へそのまま置き換えないでください。4組の表は宿名を整理する資料で、観察する日時や場所を指定した星図ではありません。実際に星を探すなら、その宿と星の対応を調べ、観察地と時刻に合う星図で確認します。2026年11月の国立天文台の掲載星図も、東京・中旬21時頃という条件付きです。

調べた資料・出典

2026-11-03 確認

暦の吉凶は歴史的な分類・言い伝えとして紹介しています。個人の運命や出来事の結果を保証するものではありません。暦の計算法や資料の説明は更新されることがあります。生活上の予定は、関係者の都合や実際の条件を確かめて決めてください。

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