二十八宿・星空 / 大石浩之の暦ことばノート

昴宿の探し方|2026年秋の星図でたどる

大石浩之 · 公開 · 資料確認 2026-10-03

秋の夜、丸い星図を持ち、小さな星の集まりを指す紫髪と丸眼鏡の暦の案内人。白い鳥のこよまるも空を見上げている。
記事内容をもとに生成した、暦の案内人とこよまるのイメージです。星の配置や明るさ、手元の星図は演出であり、実際の観測用星図や証拠写真ではありません。

昴宿に結び付くすばるは、秋の空でどう探せばいいの?

昴宿に結び付くすばるは、おうし座のプレアデス星団(M45)です。2026年10月中旬21時頃の東京の星図では東側のおうし座を入口にし、詳細図でM45を確認します。実際に出る日は地点・日付・時刻を合わせた星図で方向を確かめます。西方白虎という分類は、今夜の西の空を指すものではありません。

大石浩之(磐田市/不動産業)です。宅地建物取引士として働く私が、暦の言葉を資料から調べています。サイトで昴宿という名前を知ると、実際の空でも確かめたくなります。ところが、星図を開いても「昴宿」の文字が見当たらないことがあります。

探すときの名前は「すばる」「プレアデス星団」「M45」です。2026年10月3日に確認した国立天文台の資料を使い、秋の全天図から星の集まりへ近づく順番を整理しました。この記事は観察の準備案内です。私が磐田で見つけたという観測記録ではありません。

昴宿に結び付くすばるは、一つの星ではない

すばるは、おうし座にあるプレアデス星団で、M45とも呼ばれます。国立天文台の「すばる食(2025年3月)」は、散開星団であり、肉眼でもぼんやりと姿を探せると説明しています。明るい一点だけを探すより、小さくまとまった星々を探す対象です。

名前の由来は別の資料にあります。国立天文台暦計算室の貴重資料展示室「すばる」によると、和名のすばるに、中国から入った二十八宿の昴宿に由来する「昴」の字が当てられました。漢字の名前が先にあって、日本語の呼び名が生まれたという説明ではありません。

歴史資料の紹介として、同展示は『枕草子』にもすばるの名があると記しています。また、展示した江戸時代後期の『分野星図』には、昴宿などが赤く示されています。ここでは展示解説をたどっており、古典の写本を独自に校訂したわけではありません。展示期間の1993年11月13日〜1994年1月10日は、今回の観察期間とは無関係です。

サイト内の昴宿の紹介では、宿名を「ぼうしゅく」と読んでいます。一方、展示解説には「すばるじゅく」という読みが添えられています。資料をまたぐときは、読みの違いで別の天体だと決めず、漢字と星団の名前を並べて確認します。

2026年10月の全天図では、東側のおうし座を入口にする

国立天文台の2026年10月の星空にある全天図は、東京で10月中旬の21時頃に見える空です。10月3日のどの時刻にも、そのまま当てはまる図ではありません。最初に図の右下に書かれた月・時間・地点を読みます。

掲載図では、北が上、南が下、東が左、西が右です。地面の地図に慣れていると左右を取り違えそうですが、空を見上げる図として方位の文字を読みます。左端の「東」から内側を見ると「おうし」の文字があり、その近くにアルデバランの名が見つかります。

この全天図には「すばる」や「M45」の名前は書かれていません。名前を探して画面全体を何度も往復するより、おうし座まで範囲を絞ったら詳細図へ移る方が手順を追えます。全天図は空のどちらを見るか、詳細図は周りの星とどう並ぶかを調べるために使い分けます。

私は、2026年の月別図が日時と地点を明記している点を頼りにしています。ただ、初めてすばるを探す人には、全天図だけで同定まで済ませるのは難しいとも感じます。資料が足りないというより、広い図と狭い図では受け持つ役割が違います。次の一枚を用意しておきたいところです。

  1. 月別ページを開き、2026年10月中旬・21時頃・東京という条件を読む。
  2. 全天図の「東」と「おうし」を見つけ、アルデバランの位置を確認する。
  3. M45の表示がある詳細図で、おうし座の中の位置関係を照合する。

詳細図でアルデバランからM45をたどる

すばるの位置関係は、国立天文台ニュース2022年春号の20ページにある星図で確認できます。図には、おうし座、アルデバラン、ヒヤデス星団、プレアデス星団M45が記されています。2026年の時刻別の地平線を示す図ではなく、星同士の並びを読む補助資料です。

20ページの図を印刷どおりの向きで見ると、アルデバラン付近の広がった星の並びより右上に、M45の小さなまとまりがあります。まずアルデバランのラベルを見つけ、その近くのヒヤデス星団と、離れてまとまるプレアデス星団を見比べます。二つの星団を同じものとして追わないための確認です。

「右上」は、この詳細図の紙面上の説明です。外に出て、いつでもアルデバランの右上を見ればよいという意味ではありません。実際の空に合わせる際は、日時を合わせた星図でおうし座の傾きを見てから、星の並びを対応させます。図を回転しても、星同士の位置関係を手がかりにします。

すばるを探す準備の三段階。2026年10月の全天図で東側のおうし座を確認し、詳細図でアルデバランとM45を見比べ、観察地点と日時を合わせた星図で実際の方向を確認する。
資料を読む順番の図解です。星の位置・数・縮尺を再現した観測用の星図ではありません。

ここで暦の分類を分けます。国立天文台暦Wiki「二十八宿」は、昴宿を西方白虎の表に載せています。西方白虎は伝統上のグループ名で、その晩の観察方向の指定ではありません。10月の例では東側のおうし座から探すので、「西方」の二文字だけで西へ向かうと入口を取り違えます。

暦Wikiは、天体の位置の基準と暦注への配当も区別しています。暦注は日付に添える注記です。宿の名称を日に割り当てることと、星が見える方角は別に確かめます。配当まで知りたい場合は、二十八宿と二十七宿の違いで整理しています。

観察する日は「今日のほしぞら」で地点と時刻を合わせる

実際に空を見る日の方向は、国立天文台暦計算室の「今日のほしぞら」で確認します。代表的な都市を選び、観察する日付と時刻を設定して表示します。ページを開いた時点の初期表示を、観察予定の夜の結果と思い込まないようにします。

練習では、東京・2026年10月15日・21時を設定例にできます。月別図の「中旬21時頃」に近い条件で、おうし座が東側にあることを見比べるためです。観察場所が変わる場合は、地点も選び直します。磐田で見るなら、東京の図を自宅の正確な空として扱わず、選んだ地点名を記録に残します。

表示された結果では、地点名、日付、時刻を先に確認します。その後で、おうし座と周囲の星座を探します。画面の見え方だけを覚えるより、「何月何日、どこの何時の図か」を控えておく方が、外で向きが合わないときに設定へ戻れます。日を変えたら星図も更新します。

月明かりも観察条件の一つです。2026年10月の国立天文台のカレンダーでは、新月は11日、満月は26日です。ただし、新月に近いという条件だけで、すばるが必ず見えるとは判断できません。月齢の確認には月齢の調べ方を、月が空にある時間には月の出の調べ方を使えます。

見つからない夜にも、次に確かめる材料を残す

すばるを見つけられないときは、星図の条件、空の見通し、見ている対象を順に確かめます。建物や木でおうし座の方向が隠れていないか、雲がかかっていないかを見ます。肉眼で判別しにくい場合、国立天文台のすばる食の案内は双眼鏡が観察を助けるとしています。道具があっても、視界を遮る建物や雲は透かせません。

私は、ぼんやりした光を見つけた時点で「すばるだった」と言い切るか、もう一度並びを照合するかで迷うと思います。だから、見えたと言い切るより、次に確かめる材料を残したい。日時と地点、おうし座を見つけたか、まとまりを見分けられたか。この三つが残れば、判定を保留した夜にも意味があります。

これは私の提案です。最初から望遠鏡を買う予定まで決めず、まず公式の全天図と詳細図を開いて、同じ星の名前を一組見つけます。外へ出るなら、足元が安全で東側を見渡せる場所を選びます。星を見上げながら道路を歩かず、立ち止まって図と空を交互に確認する段取りにします。

昴宿という言葉を知ったことと、すばるを同定できたことの間には、確かめる作業があります。暦上の吉凶や相性は伝統上の解釈であり、観察の成否を説明する科学的根拠にはなりません。2026年秋の一歩は、星図の日時を読むことからで十分です。見えなければ、条件を残して別の夜に確かめられます。

よくある質問

昴宿は西方白虎なのに、東の空を探すのですか?

西方白虎は二十八宿を分ける伝統上のグループ名で、その晩に見る方角の指示ではありません。2026年10月中旬21時頃の東京の全天図では、おうし座は東側に描かれています。実際の観察では地点・日付・時刻を合わせた星図を使い、すばるがあるおうし座の方向を確認してください。

すばるを見るには、望遠鏡が必要ですか?

すばるは肉眼でもぼんやりと姿を探せる散開星団です。国立天文台は双眼鏡があると観察しやすいと案内しています。ただし、雲や街明かり、建物などの条件によって見分けにくいことがあります。道具を買う前に星図でおうし座を確認し、アルデバラン付近の星の並びとM45の小さなまとまりを区別します。

暦が昴宿の日だけ、すばるが見えるのですか?

暦の日への宿名の配当と、星団が空に見える条件は別です。国立天文台の展示解説は、すばるを秋から冬に見える星の集まりとして紹介しています。昴宿という日付の表示を待つ必要はありません。観察したい日の星図で位置を調べ、時刻、天候、月明かり、見通しを確認するのが探すための手順です。

調べた資料・出典

2026-10-03 確認

暦の吉凶は歴史的な分類・言い伝えとして紹介しています。個人の運命や出来事の結果を保証するものではありません。暦の計算法や資料の説明は更新されることがあります。生活上の予定は、関係者の都合や実際の条件を確かめて決めてください。

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