雑節 / 大石浩之の暦ことばノート
秋の土用はいつまで?2026年は11月6日まで
2026年の秋の土用は、11月の何日までですか。
2026年の秋の土用は11月6日(金)までです。秋の土用の最終日は立冬の前日。国立天文台の暦要項では立冬が11月7日(土)なので、土用入りの10月20日(火)から11月6日までの18日間が秋の土用に当たります。
11月の手帳は、7日の「立冬」から読む
11月4日水曜日。手帳を10月のページに戻すと、20日に「土用」とあり、翌日から先には何も書かれていない。こういう暦で秋の土用の終わりを探すなら、見るのは11月7日土曜日の欄です。そこにある「立冬」が手がかりになります。一つ手前の6日金曜日が土用の最後の日です。
国立天文台暦計算室の「雑節とは?」には、土用はふつう、暦の上では入りだけを示すとあります。10月20日の二文字は、その日から季節の区切りに入るという印です。翌21日のマスに同じ文字がなくても、土用は続きます。月が替わり、11月の紙面から10月20日が見えなくなっても同じです。
「明け」という日本語には少し迷わされます。休み明けの月曜日といえば、ふつうは休みが終わって出かける日でしょう。では、土用明けも冬に入った最初の日か。国立天文台の説明に沿って読むと、秋の土用明けは立冬の前日です。土用明けの6日はまだ土用に含みます。土用を過ぎて最初の日が7日です。
11月の週末に限って言えば、金曜日と土曜日の間に境があります。金曜の夕方を土用から外したり、土曜の夕方まで期間に含めたりする必要はありません。ここで問うているのは、二つの日付のうちどちらに「秋の土用」という名が掛かるかです。手帳では、一日分のマスを単位に読むと意味が通ります。
暦要項のどの行を組み合わせるか
数字を元の表までたどってみます。出典欄の国立天文台『令和8年(2026)暦要項』を開くと、「二十四節気および雑節」というページがあります。表の見出しは「名称」「太陽黄経」「中央標準時」。同じ年の、同じ時刻の基準で季節の目印を並べた資料です。ページ上部の令和7年2月3日は発表日で、表に載っている季節は令和8年のものです。
「二十四節気および雑節(2)」で「土用」を探すと、四つ見つかります。一番上は1月17日、次は4月17日、その次は7月20日。今回読むのは、太陽黄経207度と書かれた10月20日の行です。その右の18時13分は、秋の土用に入る目印の角度に太陽が達する時刻です。秋の行を選ぶには、「土用」の文字だけで検索して最初に当たった行を写すと取り違えます。
次に、同じ表の上の方へ目を戻します。霜降と小雪の間に「立冬 225度 11月07日 18時52分」という行があります。表は10月20日のすぐ次に11月7日が並ぶ作りではありません。二十四節気のまとまりと雑節のまとまりをまたいで、この二行を拾います。二十四節気である立冬と、雑節である土用が、一年の中では隣り合うからです。
書き出すと、土用の入りは10月20日、立冬は11月7日。ここまでは暦要項に載る値です。11月6日という答えを出すところで、もう一つの資料「雑節とは?」を使います。同資料が示す「秋の土用は立冬の前日まで」という関係を当てはめると、7日の一日前、6日と決まります。暦要項に載る二つの時刻を引き算して求めた日付ではありません。
角度の欄に興味を持ったら、「太陽黄経」とは何を測った角度かもご覧ください。ここでの207度と225度は、地上で空を見上げたときの太陽の高さではありません。太陽が一年かけて星空を巡る見かけの道に沿って測った位置です。毎年の暦で同じ二つの目印を使えるのは、この位置を基準にしているからです。
10月と11月に分けて、18日間を数える
月をまたぐ帯は、二枚の月間予定表に分けてみると端がはっきりします。10月のページでは20日から31日まで。31から20を引くだけなら11ですが、20日のマスも使うので12日分です。11月のページでは1日から6日までの6日分。12と6を合わせた18日が、2026年の秋の土用に含まれる日付の数です。
11月4日にこの紙面を開いた場合は、10月の12日分に11月の4日分を加えて16日目。5日木曜日が17日目、6日金曜日が18日目です。「あと何日」と聞くと、4日自身を数えるかどうかで答えが一つずれます。「4日を含めて三つのマス」「4日の次には5日と6日が残る」と書けば、同じ暦を見ている人に伝わります。
数字の18は、出典を読むと別のところにも現れます。土用入りの207度から立冬の225度までは、差し引き18度です。一方、先ほど手帳で数えたのは18日。同じ数字でも片方は角度、片方は日付の数です。「雑節とは?」によれば、土用の期間には17日、18日、19日の場合があります。18度という角度から、どの土用も必ず18個のマスに収まるとは決められません。
もう一つ、18時13分の「18」も冒頭の表に出てきました。これは時計の読みです。10月20日の夕方に太陽がその位置を通ることと、その日を一つ目のマスとして数えることは両立します。最終日の時刻を求めようとして、10月20日18時13分に18日分の時間を足すと、11月7日の夕方になります。それでは土用に含めない立冬の日に入ってしまいます。
私は資料の親切なところは、時刻まで公開して、元の数字を誰でも確かめられることだと思います。一方、日付を知りたいだけの人に渡すなら、時刻の横に「この日が入り」、立冬の横に「この前日まで」と書き添えたい。精密な時計の数字と、手帳に引く帯の端とを、同じ意味に読まずに済みます。
翌年の11月6日にも、同じ印を付けてよいか
2027年の手帳を手元に置くと、2026年と同じ11月6日に「土用明け」と写したくなります。そこで、すでに発表されている『令和9年(2027)暦要項』の同じ欄を開きます。2027年の秋の土用入りは10月21日0時10分。立冬は11月8日0時39分です。前日を取る読み方は同じで、土用の最後の日は11月7日になります。
たとえば「11月7日」という日付一つをカードに書けば、2026年なら土用を過ぎた立冬の日、2027年ならまだ土用に含む最終日です。月と日だけを見ると同じでも、隣に何年と書くかで答えが変わります。資料の見出しに西暦と和暦が並ぶのは、手帳の取り違えを防ぐうえでも助かります。
二年分を時刻まで並べると、2026年の立冬は7日の夕方、2027年は8日に日付が替わって39分後です。たとえ真夜中に近い時刻でも、暦要項が示す日付を使い、その一日前を取ります。立冬の日付が年によって変わる理由では、この二つの時刻を立冬の側から読み比べています。
現在の決め方を、昔の暦にもそのまま当てはめてよいわけではありません。国立天文台の暦Wikiは、土用入りを今のように太陽黄経で決めるようになったのは明治二年暦からだと説明しています。また、古い暦に「どようのおはり」と記された例を紹介しています。入りしか見えない手帳を読むとき、終わりまで文字にして残した暦があったと知ると、探していた印がぐっと具体的になります。
私なら、金曜の欄に「ここまで」と書く
私が11月の手帳を整えるなら、6日の欄に小さく「秋の土用、ここまで」と書き、7日の「立冬」はそのまま残します。週の途中なら、月間ページを何度もめくるより、この一行の方が役に立ちます。10月の入りから線を引いてもよいし、期間の最後だけ分かればいい人なら、印は一つで足ります。
私は磐田市で不動産の仕事をしています。暦の日付を知りたいという問いに、家の予定まで決める答えを付けるのは、私には行き過ぎです。たとえば庭の手入れを考えるなら、土用の最終日は資料で確かめられます。一方、雨のあとに地面へ入れるか、道具を用意できるかは別に確かめることです。手帳に季節の名を書いても、作業日の欄は空けておけます。
丑の日の印もある手帳では、何に印を付けているのかを一度だけ分けてみてください。秋の土用は期間、丑の日は日の干支で選ぶ個々の日です。丑の日を探し当てても、それで期間の端が分かるわけではありません。二つの印が同じ紙面にある理由は、土用と土用の丑の日の違いで確かめられます。
2026年11月の予定表で、今日できる確認は一つです。7日の「立冬」に指を置き、左隣、または一段上にある6日のマスを探してください。そこが秋の土用の最後です。来年の予定表に書き写すときは、年を替えて同じ表を開きます。暦で確かめられるところまで確かめたら、先の予定は、必要な材料がそろう日まで待ってよいと私は思います。
よくある質問
11月7日の立冬が夕方なら、土曜の午前中も土用ですか。
暦の日付で数える秋の土用は、立冬の前日までです。2026年11月7日18時52分は太陽が立冬の目印となる位置に達する時刻です。土曜日の午前だけを土用に加える数え方はしません。手帳では11月6日を最後の一日として扱います。
土用入りにいつも18日を足せば明けが分かりますか。
土用の日数は一定ではなく、国立天文台は17日、18日、19日の場合を挙げています。2026年秋は入りの日を含めて18日間です。10月20日を一日目と数えるため、18日目は11月6日。別の年に確かめるときも、その年の立冬の前日を調べます。
11月のページしか手元にないとき、土用の終わりをどう確認しますか。
2026年の手帳なら11月7日に「立冬」の記載があるかを見ます。その一日前の6日が土用の最終日です。立冬の記載もなければ、国立天文台のその年の暦要項で「立冬」の行を探してください。入りの日を数え始めなくても最終日は確認できます。
調べた資料・出典
2026-11-04 確認
- 国立天文台『令和8年(2026)暦要項』二十四節気および雑節 — 2026年11月4日確認。2025年2月3日発表。秋の土用入りと立冬の中央標準時を照合。
- 国立天文台 暦Wiki「雑節とは?」土用の項 — 2026年11月4日確認。入りの暦面表記、明けの日、期間の日数、明治二年暦の説明を確認。
- 国立天文台『令和9年(2027)暦要項』二十四節気および雑節 — 2026年11月4日確認。2026年2月2日発表。2027年秋の土用入りと立冬の日付を比較。
暦の吉凶は歴史的な分類・言い伝えとして紹介しています。個人の運命や出来事の結果を保証するものではありません。暦の計算法や資料の説明は更新されることがあります。生活上の予定は、関係者の都合や実際の条件を確かめて決めてください。