二十四節気・七十二候 / 大石浩之の暦ことばノート

七十二候の調べ方|2026年の立冬を例に

大石浩之 · 公開 · 資料確認 2026-10-27

暦の案内人と白い鳥こよまるが、秋の書斎で暦の表と花を眺める創作イラスト。
記事内容をもとに生成したイメージ。人物や書斎は創作です。

七十二候の名前や読みは、どう調べればいい?

対象年の暦要項で節気を確認し、七十二候の表で同じ節気の行と資料の列を見ます。2026年の立冬は11月7日。国立天文台の表では、宝暦暦以降の初候は山茶始開、読みは「つばきはじめてひらく」です。候の開始日は別に確認します。

大石浩之(磐田市/不動産業)です。暦に見慣れない漢字があると、読みだけでなく、どの資料に載っているのかも気になります。2026年の立冬を入口に、七十二候の名前と読みを調べます。

年と二十四節気を確認する

まず対象年の暦要項を開きます。国立天文台の令和8年暦要項によると、立冬は2026年11月7日18時52分、太陽黄経225度です。時刻は中央標準時です。次の小雪は11月22日16時23分です。日時は太陽の位置による節気の境目であり、気温や開花の観測時刻ではありません。

立冬の意味については立冬を2026年の暦で読む記事も参照できます。日付を控えるときは対象年と出典を一緒に書きます。

日付と時刻を控えるときは、表の見出しも読みます。「18時52分」は日の出でも日の入りでもなく、節気を定める時刻です。立冬の日を確認するためだけなら11月7日と記せますが、時刻を使うなら中央標準時も一緒に残します。資料のどの数字を取り出したのか、後から分かる書き方です。

一つ前の霜降は10月23日18時38分、次の小雪は11月22日16時23分です。三行を並べると、立冬が秋から冬へ向かう並びの中の一つだと分かります。別の年に同じ日付や時刻になると決めず、必要な年の暦要項を開き直します。表の年を読み飛ばさないことが、最初の確認です。

二十四節気は太陽の位置を基準にします。一年を季節の名前で表すとき、節気は大きな区切りです。国立天文台は、一つの気を三つに分けたものが七十二候だと説明しています。節気の日時の表を見れば候名まで全部書いてある、というわけではありません。ここで資料を切り替えます。

七十二候の表で行と列を探す

国立天文台の暦Wiki「七十二候」では、二十四節気の一気を初候・次候・末候の三つに分けると説明されています。表の立冬の行を探し、宝暦暦以降の列を読みます。三候は「山茶始開」「地始凍」「金盞香」の順です。読みの欄には「つばきはじめてひらく」「ちはじめてこおる」「きんせんかさく」とあります。

山茶始開は漢字の見た目から読みを推測せず、資料の読みを確かめます。表には中国、貞享暦、宝暦暦以降の列があります。中国の立冬の初候は「水始氷」です。資料の列を変えると名前も変わるため、出典と列を一緒に控えます。

立冬の日時を暦要項で調べ、七十二候の表で候名と読みを確認する手順
国立天文台の資料をたどる手順。候の開始日を示す図ではありません。

表の左端で「立冬」を見つけたら、横方向に視線を動かして「宝暦暦以降」の列を探します。「山茶始開」が最初の行にあり、その下に「地始凍」「金盞香」が続きます。立冬の次の見出し「小雪」に移る手前までが、ここで見る三つの候です。

初候、次候、末候という語は、三つの並びの順番を表します。候の名前そのものとは別です。山茶始開が初候、地始凍が次候、金盞香が末候、と整理できます。一つずつの言葉に含まれる字と、三つの位置を分けると、別の節気の表も同じように読めます。

ここで意外なのは「山茶始開」の読みです。国立天文台の表では「つばきはじめてひらく」。漢字だけを見て浮かんだ読みと異なる場合もあります。まず表記をそのまま写し、表に添えられた読みを並べる。辞書や別の暦で違う読みを見つけた場合は、どの資料がどの読みを採ったかを別々に控えます。

国立天文台の一覧は、宣明暦以前、貞享暦、宝暦暦以降を並べています。立冬の最初の行は宣明暦以前の列が「水始氷」、貞享暦と宝暦暦以降の列が「山茶始開」です。表の横に並んだ候名を一つの時代の連続した三候と読み違えないよう、見出しを確かめてから縦に追います。

暦Wikiによると、渋川春海は中国から伝来した候を日本の気候や生物に合わせて改訂し、後の宝暦暦でも一部が修正されました。これは国立天文台の解説で確認した歴史の概要です。私がそれぞれの古い暦の原本をすべて調べたという意味ではありません。歴史の説明と、いま開いている表の記載は区別します。

候名と開始日を分ける

立冬の日時と候名の表だけでは、各候の開始日を確定できません。国立天文台の解説は、半夏生を例に候の日付の定め方が複数あることを示しています。対象年の候の開始日が必要なら、計算方法を示す資料を別に確認します。

候の名称から、実際の花が咲く日や地面が凍る日を特定することもできません。国立天文台は、自然現象の具体的な日付を特定できる内容ではないと注意しています。暦の名前と、実際に見た景色は別々に記録します。

暦Wikiの「七十二候の定め方」には、寛政暦以前は一年の長さを72等分する平気法で、およそ五日ごとに定めたとあります。一方、天保暦では二十四節気を定気法で定めるようになり、七十二候を日にちまで割り振ることはやめた、と説明されています。資料に候の名前が載っていても、必ず各候の開始日が一緒に載っているとは限らないのです。

半夏生は例外として、天保暦でも日付が記載されました。国立天文台は、その日付を定める方法として太陽黄経による方法などを挙げ、暦によって区別できない場合もあると説明しています。この説明をそのまま立冬の三候すべての計算規則と決めることはできません。個別の日付を求めるなら、使用する暦と算出方法を確認する必要があります。

実際の天候との関係でも、候名は現象の日を保証しません。「地始凍」という言葉があっても、その場所の地面がその日に凍っているとは限りません。私なら、暦に書いてある名前を出典付きで控え、外で実際に確認したことは別の行に日付と場所を添えます。見ていない出来事を見たことにはしません。

調べたことを手帳に残す

「2026年/立冬/山茶始開/つばきはじめてひらく/国立天文台・宝暦暦以降」と控えれば、同じ表に戻れます。手帳の記録方法は二十四節気を手帳に書く方法も参考になります。区分の違いは七十二候と二十四節気の違いで紹介しています。

私は、七十二候を調べたからといって、暮らしの予定を決める必要はないと考えます。名前を知り、出典に戻る手掛かりを持つ。それだけでも選ぶ材料が増えます。候ごとの開始日を一覧にするか迷いましたが、割り振りの根拠を確認できないため、今回は空欄にします。

候名を調べる練習に「地始凍」を選ぶなら、まず節気名が立冬であることを確認し、次に宝暦暦以降の列を上から読みます。真ん中の位置にあること、右端の読みが「ちはじめてこおる」であることを記録します。名前、順番、読みを別々に確かめた結果です。開始日が不明なら日付欄は空けておきます。

小さな画面では、表の右側を見るために横へ動かす場合があります。左端の節気名を見失ったら、いったん左へ戻って同じ行を確認します。異なる行の文字と読みを組み合わせてしまうと、表を見たつもりでも照合できません。行と列の両方を確認する手間は、後から確かめ直す時間を減らします。

私は、候名をすべて暗記しなくてもよいと思います。読めなかった一語について、出典と読みを確かめ直す道筋が一つ残れば、それが次の調べ物の入口になります。暦の季節感を楽しむことと、実際の天気や予定を自分で確かめることを、両方大切にしたい。今日できる一歩は、立冬の行を開き、「山茶始開」と読みを一緒に控えることです。

資料を比べるときは、候名に似た漢字が使われていても、まず原文のまま控えます。国立天文台の一覧は、漢字と読みについて暦や文献による差異があると断っています。候名を自分が使いやすい字に置き換えてしまうと、後から資料のどの欄を参照したかが分かりにくくなります。表の表記と、自分が理解するための言い換えは、別の欄に残す方法があります。

手帳の空欄は、調べ損ねた証拠ではありません。今回の表で確認できたのは、立冬に並ぶ三候の名称と、表に付された読みです。一方、各候が2026年の何日に切り替わるかは、別の資料と規則を確かめる必要があります。確認できた範囲を明示し、未確認の部分を空けておけば、次に調べる問いがはっきりします。

例えば家族に表を紹介するときも、「立冬が11月7日」と「山茶始開という候が立冬の欄にある」を分けて伝えます。二つをつないで各候の日付を決めたかのように話さない。私は、分からない部分をそのまま伝える方が、暦の言葉を気軽に楽しめると思います。

よくある質問

七十二候はどの表で調べますか?

対象年の暦要項で節気を確認し、国立天文台の七十二候の表で同じ節気の行と資料の列を確かめます。

山茶始開はどう読みますか?

国立天文台の表では「つばきはじめてひらく」とあります。読みや字は文献によって違う場合があります。

立冬の日付から各候の開始日も分かりますか?

立冬の日付と候名の表だけでは各候の開始日を確定できません。対象年と計算方法を示す資料を別に確認します。

調べた資料・出典

2026-10-27 確認

暦の吉凶は歴史的な分類・言い伝えとして紹介しています。個人の運命や出来事の結果を保証するものではありません。暦の計算法や資料の説明は更新されることがあります。生活上の予定は、関係者の都合や実際の条件を確かめて決めてください。

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