六曜・旧暦 / 大石浩之の暦ことばノート
六曜とは?大安・仏滅と旧暦の6つの関係
大安や仏滅は、どうやって決まるの?
六曜は、旧暦の月と日をもとに先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口を割り当てる暦注です。旧暦の月初めに起点を置くため、月の境目では順番が飛ぶことがあります。吉凶の説明は言い伝えであり、出来事の結果を保証するものではありません。
大石浩之(磐田市/不動産業)です。カレンダーに小さく印刷された「大安」や「仏滅」。名前は知っていても、その日を誰が、何をもとに決めているのかは、意外と説明しにくい言葉です。今回は六曜の仕組みを、公的機関が公開している資料からたどりました。
先に私の考えを言います。予定を立てるとき、暦の表示に人を従わせる必要はありません。ただ、家族が気にしている言葉の意味を知っておくと、話し合いの材料は増やせます。「気にするか、しないか」を決める前に、何が書かれているのかを一緒に確かめる。この記事は、そのためのノートです。
六曜は、日付に添える6種類の暦注
六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という六つの名前を日付に配当する暦注です。暦注とは、日付のそばに記す注記のこと。国立国会図書館の「日本の暦」では、中国から日本へ伝わった時期を14世紀ごろ、広く使われるようになった時期を幕末以降と説明しています。
伝わった時期と、暮らしの中に広まった時期は同じではありません。しかも名称や並び方には変遷があるとされています。「昔からある」の一言で、現在の形がずっと続いてきたと思い込まないこと。この時間の幅が、資料を読んで私が最初に立ち止まったところです。
六曜の吉凶には、解釈の違いもあります。同館の説明は、どれか一つの解釈だけを正解とする扱いをしていません。たとえば「大安だから大丈夫」と言うとき、予定が成功するという事実を確認したわけではないのです。暦の中でその名前がどう説明されてきたかと、実際に何が起きるかは、別に確かめる必要があります。
このサイトでは、六曜を近世以降に広まった習俗として紹介しています。用語解説の六曜の項目には、各名称の説明と出典を載せています。仏滅や赤口といった名前も、伝統上の分類です。その文字を見た方に、不幸や危険が起きると告げる表示ではありません。
六曜の起点は、今の月初めではなく旧暦の1日
六曜の配当は、旧暦の月と日をもとに決まります。国立国会図書館の資料では、旧暦の1月と7月は先勝、2月と8月は友引というように、各月の1日に置く名前を示しています。月の中ではそこから順番に進み、次の旧暦の月に入ると、その月の起点へ移ります。
| 旧暦の月 | 1日の六曜 |
|---|---|
| 1月・7月 | 先勝 |
| 2月・8月 | 友引 |
| 3月・9月 | 先負 |
| 4月・10月 | 仏滅 |
| 5月・11月 | 大安 |
| 6月・12月 | 赤口 |
ここにある1月や2月は、普段使っているカレンダーの1月や2月ではありません。旧暦の日付です。新暦の月の途中に旧暦の1日が来れば、六曜の起点もその日に切り替わります。六日で一周する列を、年末まで途切れず並べている仕組みではないと分かります。
このサイトの計算も、旧暦の月の数と日の数を足した値を使っています。合計を6で割った余りに、0は大安、1は赤口、2は先勝、3は友引、4は先負、5は仏滅を対応させます。これは名称の配当を再現する計算です。人の行動の成否を測っている計算ではありません。
たとえば旧暦の1月1日なら、1と1を足して2になり、先勝です。旧暦の2月1日は、2と1を足した3で友引です。ここでは新暦から旧暦への変換を省いた説明用の例を使っています。実際の予定の日を調べるときは、その新暦の日付に対応する旧暦を先に確かめてください。
旧暦の月日は、月の満ち欠けと季節を調整したもの
旧暦と呼ばれる暦は、月の満ち欠けを基礎に、太陽の動きによる季節も取り入れた太陰太陽暦です。国立天文台の「『旧暦』ってなに?」では、新月の日を月の1日とし、次の新月から新しい月にする数え方を説明しています。月の日付を数えることには、天体の運行とのつながりがあります。
新月から次の新月までの間隔は平均で約29.5日です。12か月では約354日となり、太陽の動きをもとにした1年と差ができます。月だけを数えて進むと季節とのずれが積み重なるため、太陰太陽暦では閏月を入れて調整します。今のカレンダーの2月29日とは、調整する単位が違います。
一方、新月になる時刻を計算できることから、大安の日に物事が成功すると結論することはできません。日付を求める天文学的な計算と、その日付に添えられた意味づけは、分けて読みます。私は、この境目を曖昧にしないことが、暦を紹介する側の役目だと考えています。
月と季節の関係をもう少し見たい方には、二十四節気の一覧もあります。節気は太陽の位置をもとに季節の節目を示すものです。六曜と同じ画面に並んでいても、同じ方法で決まる項目ではありません。カレンダーの一つの枠には、由来の違う情報が同居しています。
国立天文台は、2033年の旧暦を扱った解説で、現代の旧暦の問題に公式の見解を示す公的機関が存在しないことにも触れています。今回、個々の日付について複数の暦を総当たりで比べたわけではありません。違う表示を見つけたときは、どの計算法を採っているかまで戻って確かめたいと思います。
大石の考え:日取りは、名前より先に条件を並べる
日取りを決めるとき、私はまず関係者が動ける日と、準備に要る時間を並べたいと考えています。六曜を大切にする気持ちは、話し合う材料の一つです。ただ、暦の文字だけを理由に、誰かが無理を引き受ける順番にはしたくありません。これは資料に書かれた歴史ではなく、私の段取りの考え方です。
私なら紙に二つの欄を作ります。一つは「実際の条件」。出席できる人、必要な物、移動の時間などを書きます。もう一つは「希望」。家族が大切にしたい日や、気持ちよく始めたいという願いを置きます。両方を見ながら候補を探すほうが、暦に判断を預けきるより話を進めやすいと思います。
たとえば家族で予定を合わせる場面を、説明用に考えてみます。一人は休みが合う日を望み、もう一人は大安を希望している。そこで片方を「間違い」と決める前に、両方の条件が重なる候補があるかを探します。これは実際の相談事例ではなく、考え方を示すための仮の場面です。
重なる日がなければ、どちらの条件を動かすと誰に負担が出るのかを見ます。交通手段を変えれば済むのか、休みを取り直すのか。希望を聞いたうえで、できる範囲を言葉にする。私は、縁起を気にする人にも、気にしない人にも、説明を聞いてから選ぶ余地を残したいです。
正直なところ、家族の気持ちと実務の都合をどこまで合わせるかに、全員共通の答えがあるとは思っていません。資料を読めば六曜の仕組みは確認できますが、その家族が何を大事にするかまでは決まりません。そこで迷うことまで、暦のせいにしなくてよいはずです。
具体的な日付を見るなら、お日柄のカレンダーを開き、候補の日に何が表示されているかを確かめられます。表示を見たら、次に関係者の予定へ戻る。その往復の道具として使うくらいが、私にはちょうどよく感じられます。
今日確かめるなら、六曜と旧暦の欄をセットで見る
六曜の並びが気になったら、新暦の日付、旧暦の月日、六曜の名前を一組にして読むと、仕組みを追いやすくなります。順番が飛んだように見える場所では、旧暦の月が変わっていないかを見る。これなら、意味を暗記する前に、実際の配当を自分で確かめられます。
確認する際は、画面に表示される対象の日付も見てください。過去の画像や保存した投稿には、そのときの暦が残っています。「今日」という言葉だけで読まず、西暦の年・月・日を控えると、後から別の資料と照合できます。家族に見せる場合も、名前だけを送るより日付を添えるほうが伝わります。
もう一つ、このサイトの六曜は二人の相性の判定材料にはしていません。本命宿や三九の秘法など、言葉ごとの役割は別にあります。詳しい出典の扱いはこのサイトのことにまとめています。異なる分類を、何となく足し合わせて「今日は全部悪い」と読む必要はありません。
私がこのノートで残したいのは、縁起の良い名前を増やすことより、見知らぬ言葉を自分で確かめる手掛かりです。六曜なら、まず旧暦の月日を見る。由来を知りたくなったら、資料の名前と確認日を見る。予定を決めるときは、実際に動く人の条件を見る。言葉を知ったぶんだけ、選ぶ材料が増えれば十分だと思います。
旧暦の日付と月の満ち欠けの関係は、中秋の名月と満月がずれる理由でも調べました。2026年の日付を並べて、旧暦15日と満月の瞬間を分けて読んでいます。
よくある質問
六曜は6日ごとに同じ順番を繰り返すのですか?
同じ旧暦の月の中では、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順に進みます。ただし旧暦の1日は、月ごとに定めた六曜から始まります。今のカレンダーだけを見ていると、途中で順番が飛んだように見える場合があります。確認するときは新暦の日付と一緒に、旧暦の月日も見てください。
大安なら、何をしてもうまくいくのでしょうか?
大安という表示が出来事の成功を保証するわけではありません。六曜に記された吉凶は言い伝えとしての意味です。国立国会図書館の解説も、その意味づけが一様ではないことを説明しています。予定を決める際は、関係者の都合や準備の状況を確かめ、気持ちの区切りとして暦を添える程度に私は考えています。
このサイトでは六曜で二人の相性を決めますか?
ATAWI暦占いの相性の分類に、六曜は使いません。相性のページでは、生年月日から求めた本命宿と三九の秘法をもとに分類します。六曜はカレンダーなどに添える参考情報です。いずれの表示も、特定の二人の関係や将来を保証するものではありません。詳しい位置づけは用語解説と、このサイトのことに記載しています。
調べた資料・出典
2026-09-21 確認
- 国立国会図書館「日本の暦」吉凶を表す言葉①六曜 — 伝来と普及の時期、六曜の名称、旧暦の月初めの配当、解釈の幅を確認。
- 国立天文台「『旧暦』ってなに?」 — 太陰太陽暦、新月を月の始まりとする数え方、閏月の役割を確認。
- 国立天文台「閏月が定まらない? 2033年の中秋の名月やいつに」 — 現在の旧暦の扱いと、公的な暦との関係を確認。
暦の吉凶は歴史的な分類・言い伝えとして紹介しています。個人の運命や出来事の結果を保証するものではありません。暦の計算法や資料の説明は更新されることがあります。生活上の予定は、関係者の都合や実際の条件を確かめて決めてください。